リュウキュウムラサキ A

A ツルマオに産卵中の♀を採集し採卵・飼育

 

A ツルマオに産卵中の♀を採集し採卵・飼育
 2008年4月〜2011年3月まで奄美大島宇検村名柄に単身赴任。
 2008年7月26日、宇検村佐念でハブ対策用に刈り取られた道端で産卵中のリュウキュウムラサキ台湾型♀がいた。刈り取られて残った小さな若葉に産卵しているが植物名がわからなかった。産卵後の卵と♀を採集し、採卵・飼育してみた。
 翌日再度確認に行くと、同じ株から伸びた刈り残した枝葉がありイラクサ科のツルマオであることがわかった。
2008年7月26日(佐念)
ツルマオ若葉に産卵する台湾型♀
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2008年7月26日
ツルマオのリュウキュウムラサキ卵
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 7月27日、同地の他のツルマオにも数個の卵があり、キンゴジカも生えていたので調べてみたが、キンゴジカには卵などは見つからなかった。

 卵は29日に孵化し、ツルマオもよく食べることがわかった。
2008年7月29日
孵化した初齢幼虫
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 その後、1週間鹿児島に帰り奄美に帰宅してみると、飼育舎にツルマオと一緒に袋もかけずに入れていた幼虫は逃亡したのか、見当たらなくなっていた。
 10月26日、井上氏から「ツルマオの鉢を作り、リュウキュウムラサキ3齢幼虫くらいから食べさせたら、ビックリするくらいよく食べて蛹化し成虫になっている」という連絡があり、ツルマオも良好な食草であることがわかった。

 

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