クヌギ (ブナ科)

解 説
 樹高15〜20mになる落葉高木。樹皮は暗い灰褐色で厚いコルク状で縦に割れ目ができる。葉は互生、長楕円形で周囲には鋭い鋸歯が並ぶ。葉は薄いが硬く表面にはつやがあり、新緑・紅葉が美しい。花は雌雄別の風媒花で4〜5月頃に咲く。雄花は黄色い10cmほどの房状に小さな花を付け、雌花は葉の付根に非常に小さい赤っぽい花を付ける。実は他のブナ科と同じでドングリと呼ばれ、ほぼ球形で直径が約2cmと大きい。
 成長が早く10年ほどで木材として利用できるほか、薪や椎茸栽培の榾木、落葉は腐葉土として作物の肥料に、伐採しても切り株から萌芽更新し、持続的な利用が可能な里山の植物として利用されてきた。
 ムラサキシジミ、ムモンアカシジミ、アカシジミ、カシワアカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、ウラミスジシジミ(ダイセンシジミ)、エゾミドリシジミ、オオミドリシジミ、クロミドリシジミ、オナガシジミ、ジョウザンミドリシジミ、アイノミドリシジミ、メスアカミドリシジミ、ミドリシジミ、ヤクシマルリシジミ、ルリシジミ、ミヤマセセリの食樹。
 ムラサキツバメ、ウスイロオナガシジミ、ウラクロシジミ、フジミドリシジミ、ウラジロミドリシジミ、ヒロオビミドリシジミ、ハヤシミドリシジミ、ミドリシジミ、ヒサマツミドリシジミ、キリシマミドリシジミの代用食。カラスシジミ、ミスジチョウ幼虫を採集し飼育羽化した記録もある。ヤママユガ、クスサン、オオミズアオなどヤママユガ科の食樹でもある。また、幹の一部から樹液がしみ出てカブトムシやクワガタなどの甲虫類やチョウ、オオスズメバチなどの昆虫が樹液を求めて集まるなど、昆虫好きにとっては庭に植えておきたい樹木の一つである。
 
注文例 
 使用目的(○○を飼育中のため、先々の飼育準備のため、庭木としてなど)
 ミネやんさんのクヌギ小苗1鉢をお願いします。
 商品額=400円
 送り先の郵便番号と住所、氏名、電話番号を記入。
 午前中に配達してもらえたら助かります。  
 
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