キタキチョウ A

A 熊谷氏より送って頂いた幼虫を飼育
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A 熊谷氏より送って頂いた幼虫を飼育
 2008年4月〜2011年3月まで奄美大島宇検村名柄に単身赴任。
 2008年5月28日、熊谷氏よりミナミキチョウとの比較飼育用に送って頂いた幼虫5頭を飼育。
2008年6月1日
メドハギを食べる若齢幼虫
 2008年6月1日
メドハギを食べる若齢幼虫
   6月12日、1前蛹1蛹化し、残り3頭。
 6月16日、全て蛹化したが1蛹は黒色化して死亡。

 6月19日、1頭羽化したが片羽不伸。
 6月23日、全て羽化し終わったが全て♂のようだ。
2008年6月12日
キタキチョウ前蛹
 奄美大島の海岸にはメドハギもよく生えているがキタキチョウは見られない。
キタキチョウとミナミキチョウの違い 
 
2008年4月13日採(宇検村阿室)
ミナミキチョウ秋型♂ 
 2008年4月13日採(宇検村阿室)
ミナミキチョウの縁毛 
 ミナミキチョウは裏面の褐色斑が発達する、特に秋型では顕著。
 キタキチョウの縁毛は黄色、ミナミキチョウの縁毛は黒色毛が混ざる。
 ミナミキチョウの幼虫の体色は青色味が強く、体形や行動もツマキチョウっぽく見え、頭部の大きさも異なるような気がする。
 幼虫が食べる食草によって両種は棲み分けていると思われ、ミナミキチョウは海岸に多いハマセンナを利用している。南西諸島のキタキチョウはハマセンナの生えない内陸部のメドハギなどを利用しているものと思われる。クサネムは両種ともよく食べる。

 

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